■定量報告
海外からのアクセス制限によりジモティ様へ投稿が出来ない状態です。帰国するまでジモティ様での活動は停止します。
■定性報告
ラオスでのMTG等を終えました。
ラオスの若年層(16~37歳)10名にインタビューを行いました。
そこから見えてきた傾向を報告します。
ラオスの現状
◆前提
昨今のラオス通貨(キープ)暴落が続いており、ラオス国内でキープの給料を貰い生活している方は
国内の物価高に給料が追い付いておらず、貯蓄をする余裕が無い状況です。
しかし、日本の募金活動などで流れている状況とは異なります。
ほとんどの国民は家族単位で生活しており、住む家があり食べるものがあり、
贅沢は出来ないけど、たまに家族でローカルな場所で外食するぐらいは出来ていると言うのが実情です。
確かに貧困層と言われる層が一定数いるのも事実ですが、それはどこの国でも存在します。
多くのラオス国民は家族コミュニティが健在である為、将来への漠然とした不安はあるものの
一人暮らしをせず、実家暮らしをすれば世帯収入と収穫(家庭菜園や山や川からの収穫)で生活できると言うある種の安心感を持っている為、
現状への強い危機感と言うものは全く感じませんでした。
●ポジティブ
・日本に興味を持ち、日本語や日本文化を自主的に学ぼうとする層が一定数存在します。
起点は多くの場合、アニメです。日本でも人気のあるアニメがタイ語版として、放送され見ています。
そこから作者、声優、アニメが好きになり、より深く知りたいと言う意図で日本語を学び始めたケースが多いです。
・ラオス国内の最高峰である、ラオス国立大学の敷地内に日本語を教える施設が存在する。
ラオス日本センター(LJI)と言う名称です。
大学の単位が取れる施設では無く追加教育的な位置づけなので、比較的余裕のある家庭の子供じゃないと実質参加できません。
・インフラなどの要所に日本支援を示す日本国旗が存在する。
詳しくは知らないけど何か支援してくれたと言う、ふんわりとしたポジティブな印象を持っている方が多いです。
反対にネガティブな印象を持つ方はいませんでした。
●ネガティブ
・自分がやりたい事よりも確実に稼げそうな選択肢を取るケースが多い
ポジティブに記載した日本への興味があったとしても、覚えた日本語が将来の安定した仕事に繋がらないと
考えた場合、日本語の優先順位が下がり、あくまで趣味程度に留まります。
これは、将来的に安定して稼げる仕事を得る為にリソースを割きたいと言う意思の表れです。
背景として、現地物価は安いもののそもそもの給与所得が少ない為、
特に地方都市においては大学に子供を進学させる事は大きな負担です。
学費、寮費、生活費を賄うのは親の年収の半分程度を毎年覚悟する金額になります。
こうして大学を卒業しても国内で働く場合、高度人材を必要とする産業が少ない為、競争が激しくなります。
競争に負けた場合、単純労働(接客、農業など)になり、それなら大学を卒業しなくても良かったのではとなります。
こうした事情から就職に必ず役に立つスキルが欲しいと言う動きになっています。
また若者の中ではこうした競争を避け、インフルエンサーとして生計を立てようとする層が増えています。
その場合、若者インフルエンサーのターゲット先は中国またはタイです。
利用ツールはFacebook、Instagram、tiktokが主流です。これらに動画を流したり配信しています。
※tiktokは周辺エリアにしか配信しないと言う仕様が存在する事と、身近な国の方が実際の支援に繋がりやすいと言う判断だと思われます。
(物価が安い為、月額2~3万円の配信料や投げ銭が入るだけで生活できてしまう為)
・中国や韓国の派手さに日本が霞んでいる
中国の一対一路政策の一環として建設された鉄道や、それにより移動が楽になった事で中国資本がラオスを覆っています。
首都のヴィエンチャンであっても中国の方しかいない中国エリアが明確に誕生しており、暗黙の住み分けがされているように感じました。
首都の中心部周辺には中国資本のホテルや飲食店、食品が並び、多くは中国人観光客を受け入れる受け皿として機能しています。
韓国については中国ほどの規模感は無いものの、派手で目立つ飲食店や娯楽施設を首都の中心部に配置する事で
ラオス人への認知度向上を図っているように見受けられました。
他にタイやベトナム資本も多く存在していましたが、これらは元々ラオスとの関係が深かった国であり、
長年ラオス社会のインフラを支えている国々ですので存在感があるのは自然な事と判断して注目はしませんでした。
一応補足しておくとタイ人がラオスにいても民族的に近い事もあり目立ちません。
ベトナム人は主にホテル業を経営しているように見え、ラオス人従業員を雇い上手く共存しているように見えました。
こうした状況の中、日本の存在感は非常に薄く、正直に申し上げるとアニメ、漫画の2軸以外では
ラオスの若年層から興味を持たれていないのが実態です。
・中長期目線の計画性が無い方が多い
国内の状況を加味し、国外へ収入を求める動きがあるのは事実です。
しかし、数年後を見据えて動くと言うより、目の前に来てから選択すると言う傾向を感じました。
具体的には数年後の日本就職を目指して準備していくよりも、
その時になり自分が日本に行ける条件を満たしていたら行く、満たしていなかったら別の道に進む。
と言う未来から逆算をして準備していく事で、時が来たら必ず行くんだと言う思考は感じませんでした。
●結論
ラオスの若年層の多くは、自身の生活を守る為、優先順位の高いスキルを得ようとしています。
そんな中、わざわざ日本語を覚えようとする層は、明確に日本に対して好意を持っている層です。
こうした層が生活の為に日本語の習得を諦め、他国の言語学習などに移ってしまうのは国益を損ねると考えております。
今後、より少子高齢化を迎える日本において、日本文化に好意を持ち、日本語を話せる外国人と言うのは非常に貴重です。
一人の日本人として、日本語や日本文化に興味がなく、ただ稼ぎたいからと日本に来る外国人には来てほしくないと考えますが、
こうした外国人であればドンドン日本に来て馴染んでいって欲しいと考えております。
現状だと収益に結びつく可能性は低いですが、日本にとってプラスとなる人材であればサポートしていきたいと考えております。
報告というには長文で想いが優先した文章になってしまい申し訳ないです。
まだまだ書きたい事はありますが一旦ここまでで。興味がある方がおりましたらご連絡下さい。


※本件にかかる出張旅費等の費用一式は代表理事の実費としますので法人への計上はございません。
●まとめ
ジモティにて支援活動を帰国するまで停止中。
当法人に収益がない現状では活動限界がある為、リソースを一時的に収益活動へ割り当てている状況。
